自閉症児の育て方 ~専門家ではなく親だからわかること~

東大王に勝る知能と若干の透視能力を持つ父親が、重度自閉症児♂️を育てきた経験から感じたこと、やるべきこと、やってはいけないこと、etc.をまとめたブログです。健常児の養育に通じる内容もありますので、参考にしていただけたら幸いです。

護道について

『明鏡止水』で知って、動画を3つ見ただけですが、気になったことがあったので書いておきます。

 

それは「敢えて負けてあげる」と教えていることです。腕相撲の例で、1回衝突してから力を抜いて自分が負けた形にしてあげると説明していました。

なんとか抑えてやった!自分が勝った!と思っていると相手に伝わり、後で仕返しに頭を叩かれたりするとのことです。

 

その後、聞き手が、負けることで状況が悪くなる場合は?と、ツッコんでいました。

それは負けたらダメだと直感、常識的に分かっているからだと思います。矛盾していると。

基本的に相手が上で自分が下だと思わせたらダメだと思います。

負ければ相手が増長しますし、暴力で自分の思い通りにしようとします。

負けるということは暴力に屈すること、暴力をふるっても良いものと認めることです。

 

続いて、ボコボコにされたらだめですよね?というような問いがありましたが、それはマズいですねと答えただけで、ならどうするかという話はありませんでした。続いて聞き手が、そこまで溺愛してるお子さんと言っているので、子どもに負けて殴られたりしていることになってしまっています。

 

散歩から帰ってきて、疲れたからと、出迎えたお母さんの頭をペシッと叩く自閉症者がいますが、私はその人に叩かれたことはありません。別に力ずくで制圧したことがあるわけではありません。叩いていい人を見分けているのだと思います。(お父さんの真似をしているのではないといいですが。)

 

暴力は通用しないし、必要もない、ということを覚え込ませる手段となりうるのが護道なのではないかと思います。

勝ち負けではなく、攻撃をそらして無効化したり未然に防いだりした後に、抱きしめて落ち着かせる、という流れだと思いました。愛情を伝える手段です。

 

なので「勝った!」「負かせてやったぞ!」と思うのは違いますし、そんな風に勝ち誇ったら、口に出さなくても相手に伝わり、悔しい思いを持たせて仕返しをさせてしまっても当然だと思います。それは愛ではなくエゴなので、反発して当然なのです。

 

さらに研究してみます。