自閉症児の育て方 ~専門家ではなく親だからわかること~

東大王に勝る知能と若干の透視能力を持つ父親が、重度自閉症児♂️を育てきた経験から感じたこと、やるべきこと、やってはいけないこと、etc.をまとめたブログです。健常児の養育に通じる内容もありますので、参考にしていただけたら幸いです。

召し使いにならない

駄々をこねられてしょうがないからといいなりになったら、駄々をこねれば自分の思いどおりになると教えているようなものです。
癇癪、物投げだったらなおさら大変。どんどんエスカレートします。

子どもは取引をして(駄々をこねて)大人の出方を見て、自分の言う事を聞いてくれる人・くれない人、必ず折れる人・絶対に折れない人を判定します。
この人は嘘をついても怒らないんだなとか、怒ってもその場だけでペナルティはないから大したことはないなとか、そういうふうに判定されたら、子どもは平気で嘘をつき続けます。

親でなくても行動援護従業者にとっても、召し使いにならないというのは重要なことです。
好き勝手に道路を走って行くのを慌てて追いかけたり、水道の水で飽きるまで遊ばせたりしていては、何の支援にもならないのです。
自閉症児に主導権を握らせてはいけません。(健常児でもそうですが。)
保護者・支援者が主導権を握り、決められた、事前に同意してもらったルール・予定を守って行動できるように仕向けなければなりません。
ルールは守らなければならない、守ったらいいことがある(誉めてくれる)という経験を積み重ねて定着させなければ、特に交通ルールなどは、命にかかわります。

暴君は召し使いのお願いを聞いてはくれませんよ。