自閉症児の育て方 ~専門家ではなく親だからわかること~

東大王に勝る知能と若干の透視能力を持つ父親が、重度自閉症児♂️を育てきた経験から感じたこと、やるべきこと、やってはいけないこと、etc.をまとめたブログです。健常児の養育に通じる内容もありますので、参考にしていただけたら幸いです。

親としての覚悟

子どもに対する罪滅ぼしのつもりなのか、子どもの好きなようにさせて甘やかしてしまう親が多いように思います。子どもが大きくなってから、言うことを聞かなくてどうしていいかわからなくなり、力も強くなって暴れるのを止められないで困っている人もいると思います。(私も施設で気に入らないことがあると物投げをする人に対応したことがあります。家ではもっとひどく、滅茶苦茶にされるそうです。)

スポーツドリンクを1日に20本飲んで困っているとか、白米しか食べないので困っているとかいうのを聞きますが、私に言わせれば、それはネグレクトであり、虐待に等しい行為です。糖尿病になっても「かわいそう(だけど仕方ない)」と思うだけなのでしょうか。困った、困った、と言ってるだけで、本気で問題を解決しようとはしていないと思います。

子育てブラックジャック奥田健次さんのテレビドキュメンタリーでは、親が子どもの「召し使い」になってはいけないと言っていました。かんしゃくを起こしたら面倒だから(あるいは自傷してかわいそうだから)子どもの言うことを聞いてしまう。それでは子どもはどんどん我儘になっていってしまいます。健常児に対する子育てと同じです。

 

親の役割とは何でしょうか?

 

ヘレン・ケラーをご存知でしょうか?私は小学生の時に伝記マンガを読みました。ヘレン・ケラーが人間らしい人生を送れるようになったのは、サリバン先生が、ひっかかれても噛みつかれても、断固とした態度でヘレンを変えるために奮闘したからです。

でも、皆さんはサリバン先生のようにする必要はありません。今はもっとうまくできる方法論が確立しているからです。

「ブレない」という強い決意は必要ですが、ほんの少し対応を変えるだけで、子どもは劇的に変わります。「鉄は熱いうちに打て」ですが、大人になってからでも変えることは可能です(その場合は激烈な反抗があり、長い道のりになるかもしれませんが)。

 

「子どもは変わる」という信念ではなく、「絶対に変える」という決意をもって、「行動分析学」を学んで実践してみてください。