自閉症児の育て方 ~専門家ではなく親だからわかること~

東大王に勝る知能と若干の透視能力を持つ父親が、重度自閉症児♂️を育てきた経験から感じたこと、やるべきこと、やってはいけないこと、etc.をまとめたブログです。健常児の養育に通じる内容もありますので、参考にしていただけたら幸いです。

自閉症だったわたしへー書籍紹介

「自閉症だったわたしへ」

長男が全く喋れない重度の自閉症なので、長男がまだ小さい時にこの本を手に取りました。専門家は何もわかっていないと思ったので。本人に説明してもらうのがいちばんです。

この本の本文の最初のページに、空中に満ちている丸のことが出てきます。この高機能自閉症の少女は「ごみ」と言っています。(今はオーブと呼ばれている物でしょうか。)

私は自閉症ではありませんが、25歳くらいの時、バスを待っている時に空(空中)を眺めていたら、無数の光る粒子がブラウン運動しているのに気付きました。それはたまに何かの拍子に現れるダイヤモンドダストのようなもの(私は天使と呼んでいる)とは違いました。さらに観察していると、視線の先の一点に空間が吸い込まれていくのが見えました。黒い同心円のモヤモヤが中心に向かって収束していました。

また、この少女は目をぎゅっと指で押した時に見える模様にも言及していますが、これも私が昔やっていたことです。白黒の格子模様のうねうねなどが見えます。さらにそれと同じ6歳くらいの頃、夜寝る時に目をつぶると、蛍光黄緑のクボタのマークのような菱形っぽいドーナッツ形が見えることに気付きました。初めは輪っか形の蛍光灯の残像かなと思いましたが、そうではありませんでした。31歳でレイキのアチューンメントを受けた時に、先生から「光が見えるでしょ?チャクラ開いてる」というようなことを言われて、この人すごい、なんでわかるんだろ?と思いました。それに、光が見えるのは事実で、視神経の誤作動じゃないんだと。また、オーラが見えるという人から「緑じゃなくて紫が見えるといい」と言われ、久しぶりにその黄緑のドーナッツを見てみたら、その中心から紫色のサーチライトまたはレーザー光線ショーのように回転するように放射される光が現れ、蛍光緑のドーナッツは消えました。それは紫の補色が周りに見えていただけだと気付きました。

…脱線しましたが、だから私には自閉症のことが理解できるかも知れないと思って読み進めました。


この本を読むと自閉症児が物事や言われたことやその背後の動機やトラウマまで、驚くほど正確に理解していることがわかります。言葉が騒音にしか聞こえない場合でも、自分に向けられた感情にはすごく敏感です。

私は言葉が通じない相手には感情(表情、言葉の響き、波動など)で伝えるしかないと思っていたので、長男が車道に飛び出したり危ないことをした時には真剣に怒りました。


大抵のことは変化が早すぎてついていけず、同じことを何度も繰り返すのが楽しく、安らぐ。

時々聞こえていない。回路を遮断する。
自分の世界に逃げる。
妄想のキャラクターを現実にそこにいるように錯覚する。
(これはその問題を具体化して対処するための、自閉症児独特の必要手段のような気がします。)


自分をうっとりさせるものや逆に自分の邪魔をするもの以外の自分にとってどうでもいい経験(突然頭を石で殴られたとか)は覚えていない。
(すべてを記憶して忘れられなくて苦しむということはないようです。)

好きなものとは一つになりたい。人とは一対一の関わりしか持てない(捨てられたと思って拒絶する)。
(長男が「お母さんといっしょ」などを見ている時に離れて見るように注意するのにだんだんテレビに近づいて、近すぎてお腹の位置に画面があって見えなくなってるのにそうしてしまうのは、そういう理由なのかもしれません。)

そして、その人になりきる(現実に対応するためにその人の役割を取り込み演じるために多重人格者になる)。

人に話しかけられないようにするためだけに普通に振る舞うことを覚えるほどに。
でもそうすることに忙しくて、結局自分の世界に行けなくなってしまった。
空中の丸や色彩を見たりして心を紛らせることも。
本当の自分は奥深く押しやられ、残ったのは自分への憎しみ。
本当の自分は生きる価値がないという絶望。

自閉症の人が書く白い紙の真ん中の黒い四角。
それは本当の自分と外の世界の越えられない壁、暗い闇。
そこから救い出して欲しいという心の叫び。
でもそこから飛び出すと感情の通った本当の自分と切り離されてしまう。
人が無理矢理引きずり出す度に本当の自分は死んでしまう。
残ったのはくだけ散った魂の残骸だけ。

本当の自分は、助けてとも言えずに、救いの手が無条件に差しのべられるのをただ待っていた。絶対に信頼できる相手に自分の心の秘密を打ち明けて砦を放棄すること。

どんなに大人びた対応をしているように見えても、心は2歳程度のまま。

これだけの知能があっても動物と毛皮のつながりや、一頭ずつの動物と「群れ」という言葉の関係がわからない。指示されなければボタンホールを開けるべき場所もわからない…