自閉症児の育て方 ~専門家ではなく親だからわかること~

東大王に勝る知能と若干の透視能力を持つ父親が、重度自閉症児♂️を育てきた経験から感じたこと、やるべきこと、やってはいけないこと、etc.をまとめたブログです。健常児の養育に通じる内容もありますので、参考にしていただけたら幸いです。

子育てブラックジャック、奥田健次さん―書籍紹介

2021年1月30日にテレビで彼の特集を見て、著者を読み、自分は間違ってなかったと確信できました。

癇癪を起した子供に対し、「タカラジェンヌ」になって、子供に声をかけずに視線も向けずに無表情で(注目要求を満たさないで)子供を居たい場所から引き離す/クールダウンスペースに移動させる方法は素晴らしいと思います。

 

 

子育てプリンシプル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

具体例の説明でわかりやすい。

子どもは携帯電話ではないので、不登校の子どもは充電していたらある日突然元気になって学校に行ったりはしない。

子どもの言いなりになっている親が多すぎる。「ストレスになることは避けたほうがいい」「子どもを絶対に否定してはいけない」という間違った考え方。行き過ぎた子どもの人権尊重。説得・説明すればわかってくれるーただ子どもに媚びてるだけ。イエローカードをちらつかすだけの親は子どもになめらる。

ルールを教える必要性。ルールは守れて当たり前と思わないこと。

がまんさせる、葛藤させること、失敗させることが大事。がまんできない子どもはブレーキが壊れたダンプカー。

子どもの年齢に応じた、先を見据えた対応が必要。子どもだからと許されることも大人がやれば犯罪。

 

 

メリットの法則 行動分析学・実践編

行動の強化と弱化がわかる。専門的でちょっと取っつきにくい。注目が欲しいための自傷や駄々をこねた時は無視する、罰を与えるのではなく特権を奪う(得られるはずのご褒美をあげない)など。

専門家の優しいようで無責任な一時凌ぎの慰め、様子見は何の役にも立たないし、不登校になった子どもを好き勝手にさせて放っておいたら兄弟姉妹も不登校になる。子どもは損得を天秤にかけている。なんで学校に行きたくないかを聞いても嘘をつくかもしれない。子どもの行動を観察する(行動随伴性) 。

ムチは危険。アメとムチではなく、アメとアメなしで対応する。

特定の事に怒って暴力をふるう自閉症児者にはFTスケジュールが有効。

 

 

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スモールステップでほめ、だんだんできるようにする。自分からやる子、叱られないためにやる子。友達のおもちゃが欲しいと言う気持ちがうまく言えないから叩くのではない。「なんで?」は文句でしかないから無意味。(字義どおり質問ととらえて理由を答えるかもしれません。文句を言うのではなく、具体的な指示を出すべきです。)いつも子ども優先はダメ。特権は奪っても良い。我慢できる子とすぐキレる子。「優しい子になって欲しい」って、それってどういう子?「困ったことがあったらいつでも聞くよ」が子育ての保険になる。

 

 

奥田さんではありませんが、下記の本も参考になりました。

 

発達の気がかりな子どもの上手なほめ方しかり方

 

 

 

とにかくほめること。少しでもできたらほめる。文句を言わない。ごほうびをあげる時にも必ずほめて、だんだんとごほうびなしでもできるようにする。危険なことをやめさせる時は「ダメ!」と厳しい顔で強く言って押さえつけてでもやめさせること。くどくど言わない。最後は「お母さんの言うことを聞いてえらいね」などと必ずほめる。「○○をしなくてえらかったね」や「○○をやめて(我慢して)えらいね」と言ってはいけない。叱ったら必ず褒めて終わる。「やめなさい」と言ったら必ずやめさせる、「やりなさい」と言ったら必ずやらせる。
 
 
 
ダメなものはダメ、ならぬものはならぬのです。
言葉と行動を必ず一致させること、その時の気分で対応を変えずに一貫した対応を取ること、そして言葉の意味・定義、ひいてはその「威力」を損わないことが重要だと思います。